冬になると暗い時間は長いし、曇りの日も多かったりして
眠気を誘います。
朝なんか寒くて布団の外に出たくないですよね。
冬眠する理由
学生の頃は「冬眠できたらなー」と思っていましたが
冬眠できる動物としてはクマ、シマリス、ヤマネ、ハムスター、
コウモリなどが有名ですが、実は183種類もいます。
冬眠する主な理由は、冬は食べ物がなくなるからです。
生存が厳しい状況では、冬眠する動物は代謝や呼吸、心拍、体温が低下します。
半仮死状態ですね。
その状態が何日か何か月周期で起こり、一定期間続きます。
冬眠する方法
冬眠すると言われている動物は、
巣の中にとどまって、冬眠と中途覚醒を繰り返します。
覚醒時に食事や排せつを行います。
シマリスの冬眠
私はリス全般が冬眠すると思っていましたが、
意外にニホンリスは冬眠しないようです。
リス科の中で冬眠するのはシマリスだけなんです。
シマリスは巣に貯め込んだ食材を確保しており、
1週間寝て、1日起きて食事のリズムで冬眠期間を過ごします。
冬眠に入ると仮死状態になります。
シマリスは、通常体温が37~39℃ですが、
冬眠時はぐっと下がり3~8℃になります。
呼吸数も1分に100回していたのが、4回ほどに減ります。
心拍数も1分に300回ほどだったのが、6回ほどに減って
一瞬死んでしまったかのように見えるかもしれません。
またオスとメスで冬眠期間が違っていて
オスは180日、メスは210日と1か月も違います。
シマリスは1~2メートルの深い穴を掘って餌を運びます。
オスは冬眠したメスを見つけてチェックしておき、
早めに目覚めて交尾の機会を伺うようです。
ペットのシマリスについて
ペットのシマリスは、飼育環境下でも室温が10℃以下になると冬眠しやすくなります。
冬眠すると死んでしまうリスクもありますので
部屋を暖かく保って冬眠させない方が安全といわれています。
クマの冬眠
クマはシマリスとは違って、
4~5か月間の冬眠期間があり、冬眠前にたくさん食べて脂肪を蓄えます。
クマは冬眠中に食事や排せつは行いません。
なんでも松脂を食べて肛門をふさいでしまうのです。
仮死状態にはならず、体温は数度しか低下しないので
外敵に襲われてもすぐ覚醒できます。
そして冬眠中に出産、授乳をします。
このため冬眠前に脂肪を蓄えなければなりません。
条件が整うまで妊娠を遅らせることもできるし
体脂肪が20パーセント以上にならなければ、妊娠もしません。
またクマは排泄物をたんぱく質に変えて
筋肉や中枢機関の活動源として使えるといいます。
すごい進化遂げてますね。
尿も膀胱から再吸収して窒素やたんぱく質に分解できます。
なんだか体内でリサイクルできてますね。
クマは冬眠中もカルシウムが血中に溶けだしたりせず骨は丈夫なままです。
人間だと5か月もごはん食べずに寝てたら
筋肉は落ちるし骨粗しょう症になってしまいますよね。
まとめ
なんだか人間も冬眠できるようになるには
いろいろとハードルがあるようです。
仮死状態になるか、
長期睡眠しても排泄物をたんぱく質に変えることができるようになるか、
どちらかできるように進化しなければ
冬眠は難しいですね。
やはりお昼寝でカバーするしかないようです。