私は映画や本などでのめり込む傾向があり
感情移入するのが得意といえます。
それでなのかは不明ですが
人の話まで聞いて感情移入してすごく疲れるのです。
聞き上手とは
聞き上手といえば、そうかもしれませんが
それで自分がぐったりするのはなんだか納得できません。
聞き疲れする理由は、話を聞いて相手に同調してしまうからです。
それに例えばアドバイスを求められたら
自分に置き換えて助言してしまいます。
それなのに相手は「自分の意に沿わない」アドバイスだった場合
感謝されず、流されてなかったことにされたりします。
最近やっと、真剣にアドバイスを考えなくなり
流されてもなんとも思わなくはなりました。
「どうしたらいいと思います?」と言われても
「そうだね。どうしたらいいかな。」と流したりもできます。
でも、やっぱり疲れてしまう。
私を守る「宣言」
グチのパワーというのかな。
それを直で受けている感じがします。
特に朝いちばんに、家での愚痴を怒涛のように話されると
朝からやる気も失われます。
そこで朝、その人が来る前に唱えることにしました。
「これはこの人のグチであって、私のグチじゃない」
これは結構私には効果がありました。
無防備にグチを受け取るのと
心構えがあって受け取るのとでは違いがあるのだと思います。
共感と同感
人の話を聞くと心が動いて疲れてしまう人ですが、
そういう人は共感ではなく、
同感してしまっている可能性が高いです。
「共感」は、相手の感情をただ受け止め、「あなたがつらいんだね」と感じるもの。
対して「同感」は、相手の感情と同じ感情になってしまい、「私もつらい」と感じるもの。
私は話の主役に感情移入してしまい、
どうしても共感ではなく「同感」してしまうので
疲れてしまうようです。
本当の聞き上手
そこで出会ったのがこの本です。
「人の話を評価せずに聴く。」
「自分の思考、雑念は脇に置く。」
「相手の話に集中する」
それができたら疲れないのかもしれないですね。
私もあえてアドバイスするのはやめようと思っているけど
「どう思います?」「どうしたらいいですか?」
と求められた時にはやっぱり考えてしまいます。
でも聴きながらアドバイスを考えるのはやめます。
どんどん脇に置いていこうと思います。
結局、人は話を聞いてほしいだけで
人のアドバイスや話のまとめ、結論を求める人はほぼいないのかもしれません。
気持ちよく聞いてほしいだけなら
相槌だけでいいですよね。
本を読んでみると、聞き方を変えたことで
穏やかになっていったお母さんの話などあり
試してみたいと思いました。
ただ、難しい。
まずは自分と他人を線引きして
同感しないように練習していきます。
まずは相手が話始めたら宣言してみようかな。
「自分の思考は脇に置く」
「これは私の感情じゃない」
そしてその先に
「人の話を聞いても疲れない自分」があったらいいな。
それができたら本当の聞き上手になれたといえるのかもしれません。